動脈硬化の予防には

しなやかな血管を維持するためには、動脈硬化を起こす前に、動脈に対する日々のケアを怠らないようにしなければなりません。

では、具体的にどうするのかというと、LDL-コレステロール(健康診断などでも測定しているはずです)をコントロールする必要があります。このLDL-コレステロールは、酸化や糖化を受けることによって、「変性LDL-コレステロール」に変化し、血管内を流れる血液から、血管の細胞の中に入り込んでいきます。そして、血管は硬くなり、狭くなるのです。

これを予防するには、
①LDL-コレステロール自体を下げる、減らす
②LDL-コレステロールが酸化、糖化するのを防ぐ

この2種類の方法があります。
①LDL-コレステロール値を下げるには、ダイエットをしたり、運動をしたり、場合によってはお薬を飲んだりすることで、対応ができます。
②酸化を予防するためには、血糖値をコントロールしなければなりません。特に食後過血糖と言って、空腹時血糖は正常なのに、食事をすると一時的に許容範囲を超えて血糖値が上がってしまう人。食事の糖質を制限したり、運動をして、過血糖を是正する必要があります。同じように酸化を予防するためには、定期的な運動とともに、ビタミン、EPA,DHAなどの摂取が望まれます。

すでに起こった動脈硬化は、若返ることはありません。今からの自分の血管を大事にして、老化の速度を遅くするということ……心がけてみてください。

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