睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群…どこかで聞いたことがあるのではないかと思います。

夜間睡眠中に、「10秒以上呼吸が止まる」といった症状が、1時間に5回以上あれば要注意です。

ところが、やっかいなのは夜間睡眠中の出来事なので、ご自身では気付かないことが殆どなのです。ご家族様に指摘されて気付いても、たいしたことではないように思っているケースが多いようです。

しかし、この睡眠時無呼吸症候群、重要な症状は、「昼間、車の運転中に急にボーッとして意識が遠のいた」などがあり、重大な事故の原因になっていることもあります。きちんと治療を受けると、「昼間のうたた寝が減った」「疲れにくくなった」など、治療を受けてみて、やっと自分の体が異常だったことに気付きます。

なので、ご家族様から「夜寝ているときに、時々息を止めている」と指摘があれば、もしくは「昼間の集中力が低下して、今ひとつシャキッとしない」等あれば、一度ご相談下さい。

検査は比較的容易で、簡易検査であれば、検査機器(コード付きのポケットベルくらいの機械です)をご自宅にお持ち帰りいただき、寝る前にご自身でセッティングして、スイッチオン、翌日起きたらスイッチオフするだけです。

これで、睡眠中に一時間あたり40回以上無呼吸があれば、即、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)の保険治療対象です。これ(CPAP)は、鼻だけ、ないしは鼻と口にマスクを装着して、息を吸うときにだけ、空気を少し多めに送り込み、気道内に圧力をかけて広げるという機械です。機械は弁当箱くらいの大きさで、本体と顔に装着するマスクはジャバラで繋ぎます。うまく装着できれば、無呼吸の回数がグッと減ります。

費用は保険診療でできますので、実際にはCPAP機材のレンタル料、メンテナンス料等で15000円/月くらいかかるところ、3割負担の方ですと5000円/月くらい、1割負担の方ですと1500円/月くらいで受けられます。

上記簡易検査で、境界域の方(一時間に無呼吸が10~40回未満の方)に関しましては、即CPAP治療は開始できません。その場合には、入院検査出来る施設(病院)で、改めて、脳波もいっしょに記録するタイプの無呼吸検査を受けて頂き、純粋に寝ている間の無呼吸を評価し直す方法があります。病院に1泊しないといけないので、ご希望の方は、こちらからご紹介させて頂きます。

 

高血圧症、高脂血症、糖尿病の他、不整脈・心臓病などは松山市本町の循環器内科「医療法人伝光会 立命クリニック」へ