動脈硬化の予防には

しなやかな血管を維持するためには、動脈硬化を起こす前に、動脈に対する日々のケアを怠らないようにしなければなりません。

では、具体的にどうするのかというと、LDL-コレステロール(健康診断などでも測定しているはずです)をコントロールする必要があります。このLDL-コレステロールは、酸化や糖化を受けることによって、「変性LDL-コレステロール」に変化し、血管内を流れる血液から、血管の細胞の中に入り込んでいきます。そして、血管は硬くなり、狭くなるのです。

これを予防するには、
①LDL-コレステロール自体を下げる、減らす
②LDL-コレステロールが酸化、糖化するのを防ぐ

この2種類の方法があります。
①LDL-コレステロール値を下げるには、ダイエットをしたり、運動をしたり、場合によってはお薬を飲んだりすることで、対応ができます。
②酸化を予防するためには、血糖値をコントロールしなければなりません。特に食後過血糖と言って、空腹時血糖は正常なのに、食事をすると一時的に許容範囲を超えて血糖値が上がってしまう人。食事の糖質を制限したり、運動をして、過血糖を是正する必要があります。同じように酸化を予防するためには、定期的な運動とともに、ビタミン、EPA,DHAなどの摂取が望まれます。

すでに起こった動脈硬化は、若返ることはありません。今からの自分の血管を大事にして、老化の速度を遅くするということ……心がけてみてください。

高血圧症、高脂血症、糖尿病の他、不整脈・心臓病などは松山市本町の循環器内科「医療法人伝光会 立命クリニック」へ

しなやかな血管

ほ乳類はみな、動脈硬化といって、加齢とともに血管が硬くなり、場合によっては狭くなり、脳梗塞や心筋梗塞といった重大な疾患を引き起こします。循環器内科という科は、この動脈硬化を予防するのが一番の任務と考えております。

では、動脈硬化を予防するには、何をすれば良いのでしょうか?

①血圧を正常に保つこと
②脂質(コレステロール、中性脂肪)を正常に保つこと
③血糖値を正常に保つ(糖尿病のコントロール)こと

ここまでは、極く一般的なことです。これからは、もう一歩踏み込んだ治療を心がけなければなりません。

④身体の酸化ストレスを避けること
⑤身体とともに血管にもストレッチを行うこと
⑥栄養バランスを見直して、ビタミン、ミネラルを取り込むこと

さあ、実年齢を感じさせない身体を目指しましょう。

                       村上聡 記

高血圧症、高脂血症、糖尿病の他、不整脈・心臓病などは松山市本町の循環器内科「医療法人伝光会 立命クリニック」へ